2012年6月3日日曜日

日本刺繍の便利な道具: 型紙作りの道具

「型紙」とは、布に図からを染め付ける際に用いられる伝統的な道具で、紙を柿渋で加工した渋紙が使われます。
日本刺繍でも、図案を絹地に写す時に型紙が必要になることもありますが、私は渋紙ではなくステンシル・フィルムを使っています。ステンシル・フィルムは、紙と違って、伸縮や水分を吸って波打ちを起こすことがなく、非常に使いやすく耐久性があります。


また、ステンシル・フィルムを丸く切り抜くのに欠かせない道具の「丸きり」は京都の長谷川繪雅堂さんの「丸きり」を使っていますが、制作者が日本にただ一人になったと聞きました。
京都で300年も染色材料を専門で販売している長谷川繪雅堂さんでさえも、職人さんによる道具はなかなか入手困難になっています。

日本刺繍で使う針も、職人さんが一本一本手打ちで作り上げる「手打ち針」と、機械で作る「機械針」の二種類がありますが、その手打ち針を作る職人さんも非常に少なくなっているそうです。
 工芸の後継者不足と同じように、それを支える道具の職人さん不足もとても心配です。